昔の着物は身丈が短くて小さい…身長に合わない着物でも売れる?サイズで諦める前に知ること
母や祖母の着物を羽織ってみたら、丈が足りず、袖も短くて、とても着られそうにない。「サイズが合わない着物は、価値がないのでは」と、売ることを最初から諦めてしまっていませんか。
たしかに、昔の着物は今の体格に合わないことが多いのは事実です。ただ、それだけで価値が決まるわけではありません。この記事では、着物のサイズが小さい理由や、買取でサイズがどう見られるのか、そして諦める前に知っておきたい考え方を、ひとつずつ整理していきます。
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昔の着物が小さいのは、よくあること
自分の着物が小さいと感じても、それは決して珍しいことではありません。背景にある事情を知っておくと、落ち着いて向き合えます。
当時の体格に合わせて仕立てられているため、今の体型には小さく感じやすい
着物は、仕立てた当時の持ち主の体格に合わせて作られています。昭和の初め頃までは、現代に比べて平均的な身長が低かったため、身丈(肩から裾までの長さ)や裄(背中の中心から袖口までの長さ)が、今の体型には短く感じられる着物が多くあります。
そのため、母や祖母の着物を自分で着ようとすると、丈が足りなかったり、手首が出てしまったりすることがあります。これは、着物そのものに問題があるのではなく、時代による体格の違いが原因です。ですから、「小さくて着られない」と悩むのは、あなたが特別なわけではありません。
また、着物は洋服と違い、サイズ表記が統一されているわけではありません。仕立てた人の体型に合わせた一点ものなので、同じ家にあっても、着物ごとに寸法が違うのが普通です。気づいたときに、いくつか採寸してみると、違いが分かって面白いかもしれません。
着物は直線裁ちで縫い代があり、仕立て直しで調整できる場合もある
着物は、直線に布を裁って縫い合わせる構造で、縫い込みと呼ばれる余りの布が、内側に残されていることが多いです。この縫い代を使って、袖や丈を出す「お直し」ができる場合があります。ただし、どの程度調整できるかは、縫い込みの量によって異なります。
昔の着物は、将来のお直しを見越して、縫い込みを多めに残してあることもあります。そのため、「小さいから絶対に着られない」とは限らず、仕立て直しで着られるようになるケースもあります。もちろん、費用や手間はかかりますので、現実的かどうかは、じっくり考える必要があります。
お直しを検討するなら、着物専門の仕立て屋さんに相談する方法もありますが、そもそも着る予定がないなら、手放すほうが現実的です。どちらを選ぶにせよ、まずは自分の着物の寸法と状態を把握しておくことが大切です。
買取で、サイズはどのように見られるのか
「サイズが小さいと、買取に影響するのでは」と心配な方も多いでしょう。実際の見られ方を整理しておきます。
サイズは評価の一要素にすぎず、生地や技法も大きく見られる
買取では、サイズだけが評価のすべてではありません。生地の質、染めや織りの技法、柄の美しさ、産地や作家名、そして状態など、多くの要素が総合的に見られます。サイズは、その中の一つにすぎません。
たとえば、小さな着物でも、上質な絹で、手の込んだ染めが施されていれば、評価される可能性はあります。サイズが合わないからといって、他の要素の価値がなくなるわけではないため、最初から諦める必要はありません。
実際の評価は、品物ごとに異なります。サイズを理由に自己判断で処分してしまう前に、一度見てもらうことをおすすめします。結果として、思いがけない評価を受けることもあります。
サイズが合わなくても、生地の質や染めの美しさが評価につながることがあります。自己判断で見切りをつけず、まずは見てもらいましょう。
次に着る人が見つかりにくい寸法は、評価に影響する場合もある
一方で、あまりに小さな寸法の着物は、次に着る人が限られるため、評価に影響する場合があります。身丈や裄が短いと、仕立て直しが必要になり、その手間や費用が考慮されることもあります。
ただし、これも一概には言えず、着物の種類や状態によって異なります。子ども用や小柄な方用として需要がある場合もありますし、生地を活かす方向で見られることもあります。結局は、現物を見てもらうしかありません。
「小さいから売れないかも」と思っても、まずは査定で判断してもらうのが、一番確実です。結果を聞いてから、次の判断をすれば、後悔も少なくなります。
需要の有無は、その時々で変わります。査定員は、次の持ち主が見つかるかどうかも含めて、見通しを立ててくれるので、結果を聞いてから考えれば大丈夫です。無理に期待しすぎないのがコツです。
家庭でできる、簡単なサイズの確認方法
採寸の知識がなくても、簡単に確認できることがあります。無理のない範囲で、やってみましょう。
身丈と裄を、巻き尺でざっくり測ってみる
巻き尺があれば、着物を広げて、身丈(衿の付け根から裾まで)と、裄(背中の中心から袖口まで)をざっくり測ってみましょう。正確でなくても構いません。おおよその数字をメモしておくだけで十分です。
測ったあとは、自分の着物がどのくらいの大きさなのか、感覚的に理解できます。母や祖母の着物を数枚比べると、体格の違いも見えてきます。記録として残しておけば、家族との会話のきっかけにもなります。
数字は、あくまで目安です。測り方がうろ覚えでも、おおよその大きさが分かれば、査定員にも状況が伝わります。測る際は、着物を無理に引っ張らず、平らな場所に広げて、やさしく測りましょう。家族に手伝ってもらうと、より正確に測れます。測ったら、すぐにメモに残しておきましょう。
縫い込みの有無は、素人が無理に確認しなくていい
縫い込みの量が分かれば、お直しの可能性が見えてきますが、素人が着物の内側を無理にほどいて確認するのは、おすすめできません。生地を傷めたり、元に戻せなくなったりする恐れがあります。
縫い込みが気になるときは、査定員や仕立ての専門家に見てもらうのが一番です。自分で触りすぎず、そのままの状態で見てもらうことが、着物を傷めないための基本になります。
気になる場合は、見えている範囲の縫い目に、余り布があるかどうかを眺める程度にしておきましょう。ほどく必要はありません。仕立ての専門家や、査定員に尋ねれば、プロの目線で教えてもらえるので、疑問があれば遠慮なく質問してみてください。専門家の意見を聞けば、判断もしやすくなります。
自分で着る、仕立て直す、手放す、どれを選ぶか
サイズが合わない着物の行き先は、一つではありません。それぞれの選択肢を、整理しておきましょう。
着る予定がなければ、状態の良いうちに手放すのが現実的
仕立て直しには、費用も時間もかかります。着る予定がないのに、お直しをしても、結局タンスに眠ったままになってしまう可能性があります。そうなるくらいなら、状態の良いうちに手放すほうが、現実的です。
着ない着物を手放す具体的な方法を紹介した記事も、整理のヒントになります。使い道のない着物は、次に着る人のもとへ橋渡しをしたほうが、着物にとっても幸せです。
タンスの場所を取るだけの状態が続くと、ほかの着物にも悪影響が出ることがあります。湿気やにおいの面でも、整理しておくほうが安心です。着る予定が見えないなら、気持ちが固まったタイミングで、手放しを進めていきましょう。決断は、早すぎても遅すぎても後悔の原因になるので、ご自身のペースで構いません。
リメイクや形見として、一部だけ残すという選択もある
すべてを手放さなくても、一部だけをリメイクして洋服に仕立てたり、形見として一枚だけ残したりする方法もあります。ただし、リメイクは費用がかかり、結局使わなくなるケースもあるため、慎重に考えてください。
リメイクで後悔しないための注意点を解説した記事も、参考になります。残す着物と手放す着物を分けて考えると、気持ちも整理しやすくなります。
リメイクを考えているなら、完成後に実際に使うかどうかを、先に具体的に想像してみてください。バッグやクッションなど、用途が決まっているなら良いのですが、漠然と「何かに使えそう」という気持ちだけだと、結局しまい込んでしまいがちです。迷ったときは、無理をせず、手放す選択肢も思い浮かべておきましょう。
家族とも共有しておきたい、サイズが合わない着物の扱い方
サイズが合わない着物は、家族の中に「着られそうな人」がいるかどうかで、判断が変わることがあります。手放す前に、確認しておきたい点をまとめました。
家族の中に、着られそうな人がいないかを聞いてみる
自分には小さくても、小柄な姉妹や、背の低い親戚、あるいはこれから成長するお孫さんなら、着られるかもしれません。手放す前に、家族や親戚にひと声かけておくと、思わぬ引き取り手が見つかることがあります。
ただし、無理に押しつけるのは避けましょう。受け取る側も、保管の手間や着る機会を考えると、気軽に承諾できない場合があります。「もし欲しい人がいたら」というくらいの軽い聞き方にとどめ、意向が合わなければ、すっぱり手放す判断をするのが、お互いにとって楽です。
聞いた結果、誰も着る予定がなければ、それは気持ちの整理がつく合図にもなります。家族の同意が得られたうえで手放せば、後から「あの着物はどうしたの」と聞かれて困ることも減ります。話し合いの時間そのものも、家族との大切な思い出になるでしょう。
思い出のある一枚は、写真や寸法の記録を残しておく
母や祖母の着物に思い入れがあるなら、手放す前に、写真を撮ったり、寸法をメモしたりしておくのがおすすめです。着物の柄や色、質感は、写真に残しておけば、いつでも見返せます。
捨てる前に写真に残す着物供養の記事では、思い出をデジタルで残す方法を紹介しています。実物を手放しても、記録は手元に残り、気持ちの区切りがつけやすくなります。家族みんなで思い出話をしながら撮影すれば、大切な時間にもなります。
写真には、着物全体だけでなく、紋や刺繍、裏地といった細部も撮っておくと、あとで見返したときに、思い出が鮮やかによみがえります。寸法のメモも一緒に残しておけば、いつか誰かが着物を調べたくなったときの手がかりにもなります。残す手間は少しでも、記録の価値は大きいものです。
まとめ:サイズが合わなくても、まずは査定で価値を確かめよう
昔の着物が小さいのは、当時の体格に合わせて仕立てられているためで、決して珍しいことではありません。着物は縫い代があるため、お直しできる場合もありますが、費用や手間を考えると、現実的な判断が必要です。
買取では、サイズは評価の一要素にすぎず、生地や技法、状態も総合的に見られます。小さい寸法が評価に影響する場合もありますが、現物を見てもらわなければ分かりません。サイズを理由に諦めてしまう前に、一度査定を受けてみましょう。
巻き尺で身丈と裄を測っておくと、査定の際にも話が進めやすくなります。バイセルの無料出張査定を試してみることで、自宅で気軽に現状を確認できます。具体的な条件は、公式サイトでご確認ください。
- 昔の着物が小さいのは、当時の体格に合わせて仕立てられたため
- サイズは評価の一要素で、生地や技法、状態も大きく見られる
- 身丈と裄をざっくり測っておくと、査定の話が進めやすい
- 着る予定がなければ、状態の良いうちに手放すのが現実的
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